我々の未来、BKIの基本的価値観、IKIGAIを見つけてまだ見ぬ世界への扉を開らく・・・

 

世界各国から集まった人々とコミュニケーションをとる際に大切なのは明瞭性です。特に日本語を主言語としている方には「IKIGAI」という言葉が重く感じられるかもしれません。ここで先ず我々が政治的団体でも、宗教的団体でもないという事を皆様にご理解いただいたく思います。我々の願いはこの教育機関で学んだ全ての子ども達に幸せで、充実した、満足感溢れる人生をおくってもらう事なのです。


さてそれでは本題へ


今日ある世界の問題点とは何なのか、そしてなぜBKIがそれを改善する為に邁進してるのか。

 

まず自らに問いてみてください「こどもとは何なのでしょう?」

 

「考え」が私たちを構成しているとした場合、幼児(仮にサラと呼ぶ)とその両親は「思考」の集合体なのです。


思考。大人同様、サラの頭の中は考え事で溢れています。けれども、実際には幼児であるサラの人生は実に単純なのです。思考とは夢が流れる川の様であり、心は常に希望で満ち溢れています。しかし、道中自分を見失い、大人になるにつれてそれらの思考が薄れてゆき、夢は遠い昔の思い出となり、そしてサラが大人になる頃には彼女の世界や友人の世界が複雑になった様に思え、希望を見出せない現実となってしまうこともあるのです。昨今のネットニュースを一読すれば、これらの事が逃れられない現実になって来ているということがお分かりいただけると思います。

 

夢を追いかけることが満たされた人生を送ることの第一歩だと頭ではわかっているのに、サラを含む多くの幼児はなぜ行動に移せないのでしょう?なぜ我々は子ども達をしっかりと導く事ができていないのでしょうか?

 

幼少期の本質は神聖です。日々生活をおくる中での保護者の些細な行動が子ども達に大きな影響を与えることに気がつかなければなりません。保護者が自身のことを良く知ることで子どもに健康的でバランスの取れた生活を送らせてあげることができるのです。サラの両親が温かい心と相手を尊重する心、高い期待値を持って、かつ人生を前向きに受け入れる姿勢を見せていればサラは親の背中を見て育つのです。

三つ子の魂百まで・・・
— 日本のことわざ

全ての子どもには幸せな人生を送る権利があります。しかし、幸せになれるかどうかは道中何を経験するかによって大きく左右されるのです。

では、何をもって子どもの人生が幸せであると言えるのでしょうか。それは紛れもなく愛し愛されることなのです。夢を追いかけることは単純に前記の事柄を表現する方法であり、「行動に移す事」と「行動に移さない事」の重大さを人々は理解しなければなりません。答えを探求することを習慣として育むことによって、より高みへと続く扉を開くのです。この習慣的な領域はまさに交差点のようなもので、子どもが大人になる過程で成功の道を辿ったり、失敗の道を辿たりする分岐点なのです。集中的思考の壁の向こうにサラが辿り着くべき答えである「IKIGAIを見つけること」があるのです。IKIGAIとは人生の意義を見出すために起こす行動の根元にある同機であり、これらの行動を繰り返すことによって幸せな人生へと導かれるのです。サラの場合は人生を歩んで行く中で、彼女の両親の場合は育児を通して、考えやアイディアに基づいて繰り返し行動を起こす事でしか人生に影響を与えることはできないことを我々は理解しなければならないのです。我々を形成するのは思いつきと行動であり、何を考え何をするかによって世界が作られてゆくのです。

これを再度明確に述べると、サラの個性が様々なことを経験していく中で大きく関わってくるのです。サラの両親からしてみれば、彼らの行動や思いがサラの世界に影響を与えるのです。しかしみなさんもお分かりのように家庭だけが物事を学ぶ場ではないのです・・・

BKI的学びの環境:なぜこの「経験する」ということに最大の重点を置くことが大切なのか。言語は幼少期に自然と吸収されます。我々はサラの様な幼児にとって自身を鼓舞する事や意欲を持つこと、性格、創造性の構築も幸せな人生を送るために必要不可欠だと考えます。このページではその様な側面を構築し育む為に必要なシステムやケアについて記述します。

続けましょう・・・

もしサラがBKIに通園したとしたら我々は以下の様にして彼女にアプローチします。先ず彼女の創造的思考の根底にあるものを「停滞している状態」から「行動を起こす状態」へと変えることによって、アクションを起こすという無意識の習慣を育てます!

幼児の育成は知的運動だけだと考える人もいると思いますが、IKIGAIを見つけるには頭だけでなく心で感じることも大切なのです。つまり、サラの心と頭の中で考えていることは一致するはずなのです。

BKIの園児達がレッジョエミリアの影響を受けた「デザイン・スクール・プロセス」を通して発見した事や自身が創造した事に基づいて行動を起こすことが満足感や充実感に繋がることを実感して、これを繰り返したいという肯定的な気持ちが芽生えるのです。我々が整えた環境(下記)に幾度となく挑戦することで将来的にサラは自分のIKIGAIを見つける道をしっかりと歩む事が出来るようになるのです。

レッジョデザインスクール的環境はなぜ早急に必要なのか?



なぜ必要なのか?

現在の教育システムは子ども達を心に正直に行動することから遠ざけてきました。それが従来の学校の方針と新しい学校の方針の間に不協和音をもたらしています。



「現在世界中の教育システムが直面している問題は、正しい答えを導き出すことに重点を置く集中的思考から問題に苦労したり曖昧さを許容する発散的思考への変換なのです。」

BKIプリスクールのユニークな試みはこれまでの幼少期の教育の間違いを正すためにサラの「直感的なコンパス」を育成することです。サラに本当の意味で心に正直に行動することの大切さや将来追求する行動力を養うことにつながり、創造的興味を深め、発散的思考ができるようになりIKIGAIを見つけられる大人へと導くのです。

さらにプラスの要素として世界中のベンチャー企業は創造性に富んで情熱的でパラドックスを扱う直感的なスキルを持った大人を高く評価しそれに見合った報酬を対価として支払っているという実態があります。



BKIデザインスクールのアプローチとは?

レッジョエミリア教育法とデザイン思考、そして我々の独自のプロセスを有効に活用することによって子ども達は日々発散的思考にどっぷり浸ることができるのです。自身のアイディアが信頼する大人の手によって現実世界において試されて実現するのです。自身の考えに自信をつけさせてあげることが子どもにとって良い経験になるのです。



レッジョデザインスクールの構成

  • レッジョデザインスクールは従来のレッジョエミリアのクラス内容に新たな要素が加えられる形となります。子ども達は自分たちがデザインした作品が現実世界で製造販売されるこということを体験できるのです。

  • つまりは:

(サラの様なBKIの生徒によって)デザインされて

(地域の大人とご協力いただける保護者の方*と)製造して

(BKIマネジメントが責任をもって)地元で製造された手作りのお土産として販売する

運営費を除いて発生した利益は慈善団体へ寄付されます。



  • デザインスクールの特徴は、テスト販売するBKIショップ、パートタイムの成人ボランティア、近隣他店に設置すること等です。

  • 園児達にはまずクラス内でデザインを描いてもらいます。(デザイン候補に一石を投じたい地域の方々どなたでも参加可能)

  • 選出されたアイディアは試作の後BKIショップでテスト販売され、売れ行きが好調なものについては近隣のお店の店頭などに出ることになります。

  • 近隣地域の成人ボランティアの方(ご協力いただける保護者の方を含む)には定められた週末に集まっていただき園児達の製品のアイディアを販売できる形にする手助けをしていただきたいと考えております。

  • ここで我々が大切にしたいのは地域の方々の新しい交流の場を設けるということです。募金先の団体や目標募金額は定期的に学校が決定いたします。

*保護者の方のご参加は任意です



近年世界中の多くの学校でデザイン思考が採用されるようになり、BKIもさらに一歩踏み込んで行動を起こすことになりました。ところで、デザイン思考スクールの教育形態の中核にあるものは何なのでしょう?そしてご自身のお子様がIKIGAIを見つける事とこれがどう結びつくのでしょうか?



デザイン思考には立証された5つの段階があります:

1. 共感:

人類であることの中核にあるのはデザイン思考なのです。全ての問題が人類に関係する問題である為、解決策は感情面から糸口を見つけることが重要なのです。問題の全体像を把握するためにはそれぞれの意見を聞いて、観察して、その人がどう感じたり考えたりしているのか、物事をどう捉えるのか、個々人の好き嫌いを理解する必要があります。そこでまず質問すべきなのは「どのような人々が現在日本に来るのか?」そして「日本に来た事を思い出してもらうきっかけになる楽しい方法はないか?」答えに辿り着く為にはまず繋がらなければなりません。当事者に実際に会って話してみたり、クラス内で話し合うのでもいいでしょう。

需要のあるデザインを作り出すには、子ども達(サラを含む)はユーザーである相手をよく理解して人として関心を持つことが大切なのです。これはオリンピックに向けて素晴らしい準備になりますよね!



2. 明確化:

共感することを頭の片隅において、次は課題が何なのかを明確にする必要があります。我々自身の視点だけで考えるだけでなく、違った観点から物事が捉えられます。ユーザーのニーズに基づいてサラは問題点を明らかにすることによって彼女が何に集中すべきなのかが明確になり行動を起こしやすくなります。これに伴い、時には新規性の意味の共通認識を比較対象しながら、またある時には実用性の意味を模索しなければならないかもしれません。加えて、ある物が魅力的である理由を追求することもあるかもしれません。これらの基準を簡素化することによって私たちは鼓舞され、力を得て、価値ある物を作り出す事に集中できるのです。



3. 考え方:

「可能性」は状況に応じて変化しましす。BKIデザインスクールが存在することによってサラのデザインしたものが市場に出る(可能性)現実味が増します。この創造性のステージでは思考の自由を解き放ち「自分の殻から抜け出して」物事を考え、明らかになっている事柄のその先を探る様に促します。BKIデザインスクールでは「間違い」というものは存在せず、試行錯誤して成功と失敗を繰り返す中で学ぶのです。


考える為に創り、学ぶ為に試す。
— ハッソ・プラトナー、スタンフォード大学デザインスクール、カリフォルニア、アメリカ

4. 試作:

サラのアイディアが固まったら次のステップは試作して、次に浮上した問題点の解決策を模索する時間を設けます。試作とは製品を試して修正を加える段階です。BKIの観点からすると、ここで重要なのは試作する為に様々なプロセスを通して行動を起こしたことによって、結論により早く到達できるということなのです。サラが頭の中で創造していたものが初めて現実の物となり更には必要に応じて修正できるのです。試作品とはストーリーボード、手作りの模型、ポスター、ロールプレイングなどでのいいのです。


5. 試験:

これはデザイン思考の最高峰であり最終工程です。この段階になると様々な視点から問題点の洗い出しを行ってきた事によって最終形が見えています。さて、本当に実用化できるのでしょうか。BKIにはサラのデザインをテスト販売できる店舗があります。お客さんが週末にBKIに来て、そこで園児達によってデザインされた試作品を閲覧する事ができるのです(販売する製品は地域の大人の方によって製造されたものになります)。ここで世間に正当に評価されるのです!


さて、ここで再度思考の力について話しましょう。サラ(4歳児)が学校に来て自身がデザイン協力した作品が売れた事を知ったらどう思うでしょう?その作品が数々の店舗に並ぶ様になったらどんなに嬉しいでしょう。さらに、募金を受け取った人々に会った時にどんな気持ちが芽生えるでしょう?物事の意味を考える強靭な基盤となる事は間違いありません。この工程を幾度となく繰り返すことによって彼女の将来にどの様に影響するでしょう?どの様に人生を形作ってくれるでしょうか?


デザイン思考は影響力があり、ダイナミックであり、魅力的である為、全ての子どものニーズを満たすことができるのです。世界中の学校が学習の新境地としてデザイン思考を取り入れていますが、BKIはその中でも先駆けてデザインから実在する作品を作り上げ、販売まで行う全てのプロセスを網羅する幼児教育施設になることでしょう。


なぜ家族の教育方針にデザイン思考を取り入れた方が良いのか:BKIでは実生活への結びつきを提供できます!

脳は我々に関係するすべての事柄に繋がりや意味を見出すよう働きます。情報を別々に記憶するのではなく結びつけて引き出す手助けをするのが背景なのです。


今回のような強い意味合いをもつ背景を持った事柄は園児達にとって学びを容易にしてくれるのです。そして背景の重要性を理解するとデザインから販売の一連の流れというものが園児達の意欲を後押しするのです。BKIは今までの学びを一箇所に集約して全体を把握し、検証可能であり各々にとって意味を持つものにできるようになるのです。


IKIGAIを見つける:BKIの基本的価値観(大切にしている事)

IKIGAIは人生の目的や意味を見出す為に取る様々な行動、幸せになる為にとる行動です。それは我々が大事にしている所であり、保護者とサラを含む子ども達、スタッフが物事の理解を深め、物事の意味を見出せるようになる為に行動を習慣的に繰り返す中で培われます。心からそう思うなら思い描くだけじゃなくて、行動を起こしましょう!


自身の世界を動かすのためにはまず自分が考えや思いつきに正直に行動を起こさなければならないことを子ども達に教えなければなりません。多くの関係者が行動を起こせば、より意味深くバランスのとれた人生を送ることができます。そして成長する過程の中で頭と手と心をフル活用して行動する力を育てそれを維持するのです。


IKIGAIとは継続的なアクションを促し、私たちを生き生きとさせてくれる原動力です。頭と心が合致するのです。少しペースダウンして、もがくことをやめて心の声を聞くと直感とインスピレーションを持って「諦める」という習慣を打破できるのです。ここでは「間違い」というものは存在しないのです。頭と心が一つとなり、バランスが取れた人生となり、驚異的な方向性と集中力、エネルギーを発揮するのです。


これらの問題はBKIの価値観の中枢にあるものなのです。そして今、このユニークで実績のあるアプローチを円滑に実施することができる様になりました。もしサラが現実に存在していたとしたら、彼女に創造の自由を与えてあげた両親は彼女にとって人生最大の英雄となり、我々もご両親と共に喜びを分かち合う事でしょう。


では、なぜBKIはこの問題を解決することに躍起になるのでしょう?


現在の独創的な形になるまで:創造性豊かで楽しいことを熟練した人と一緒にしましょう・・・

第二言語を習得することや夢を追いかけるには情熱が不可欠ですが、献身と忍耐、柔軟性も同時に必要となり、この習慣を習得するには時間がかかります。これは誰もが抱える問題であり、起業家として28年間奮闘してきた私自身が抱える問題にも繋がる点があります。故にディレクターとBKIチーム両者の心にも深く根ざしているのです。


一昔前に我々は創造的で、アーティスティックなお土産製造ビジネスで成功をおさめました。のちに病に侵され、変化と新しい試みへの道が開け、我々の信念と創造性を情熱と柔軟性を教育に応用できる事に気付かされ、幼稚園教諭になるに至りました。その後15年間の試行錯誤の上、我々の理想であった今あるBKIにような学校を開校いたしました。我々はじっくり時間をかけて理想の形を作り上げました。日々小さな創作活動を積み重ね、今現在ある姿は我々が貫いた信念の証なのです。


教育業界の有資格でもあり、起業家の経歴を持つ人に出会うことは滅多にありません。しかし、教育の分野で長年苦労し、その過程で自分の夢を実現させた者にはその旅の終着点として社会に還元するという使命があるのです。我々は今日あるBKIのような学校を作り上げることを長年夢見てきました。決して急がず、日々小さな一歩一歩を歩み、今日存在する我々の姿は長年持ち続けてきた信念の証なのです。

 

我々が今最も必要なのは意味と目的で満ち溢れた人生なのです。あなたの夢に近づくほんの少しの行動には力があるのです。これがIKIGAIの真の力であり、自己価値の肥沃な種子を適切な時期に蒔くことが大切なのです。夢を現実のものとするまで創業者が持ち続けたBKI起業家の活力の種(価値観)を、繰り返し行われる自己発信プロジェクトを通して、あなたのお子様の潜在意識に浸透させるお手伝いをさせてください。


学生生活をおくる為に必要なスキルの習得がどの課内活動よりも優先されるべきであり、明示的な教育と創造性に富んだ遊びとのバランスが我々の教育プログラムの根底にあることには変わりはありません。しかし、保護者である我々を集中的思考が情熱的で柔軟性に富んだ人ではなく知的で労力を要する人に形作ったのです。

これは間違いなく子ども達に影響を及ぼします。つまり私たちはこれまで以上に直感的な感覚を無視する事を慎まなければなりませんし、これは人間の正常な精神にとって不可欠な行動なのです。あなたのお子さんは自然体です。私たちが作りだす創造性、情熱、打たれ強さを養う刺激的な世界を通して、お子様に直感で動く鍵を与えてあげられるより良い方法があるでしょうか。


我々のストーリーを広めるお手伝いをしてください!


保護者だけが知り得ることがあります。

踏み出した小さな一歩がのちに人生を変えるかもしれない・・・

お子様は近い将来否応無しに机にかじりつくことになるでしょう

100年もの長い人生を歩めますように

そして、長い人生を通じて目に輝きを持ち続けられますように・・・

 

ロブ・マシューズ田島久美子

(2003年よりディレクター、オーナー、有資格育児提供者、2002年より両親、1990年より芸術家と創造性豊かな起業家)


IKIGAIアートファクトリー(バイリンガル・キッズ・インターナショナル・プリスクール)にて2018年10月5日に記述