幼い子どもの行儀がときどき悪いのは日常茶飯事ですが、それが一環して続く場合には、何かしら欲求が満たされていないのを伝えようとしているのかもしれません。
ここで注目すべきは子どもの日課です。保育園、幼稚園またはプリスクールで、もしくは家庭での日課かもしれません。「家庭での日課」というのは 一日の決まった流れです。これには自宅内及び外で行われるものが含まれます。毎日必ずある昼食やお昼寝といった大きなものがあれば、異なった時間に起こるトイレ休憩などがあります。この日課は子どもの日々の需要に満たすものになっていると思います。
日課が行儀の悪さに繋がっていると感じるのであれば、何が欠けているのか分析する価値があります。子どもが自分たちだけで遊び、何もすることがない、長い待ち時間がありますか?もし子供たちだけで残されたら退屈して悪い行動に繋がるでしょう。日課というのはじっと待つのではなく、流れなくてはなりません。子どもはバランス良く何かに集中したいものです。落ち着かない苛ついた子供たちはどこかでエネルギー発散せねばならず、上手に方向づけてあげないと「クリエイティブに楽しむ方法」を生み出してしまいます。
では、子どもが行儀悪くなってしまう主な日課についてのポイントをご紹介しましょう。
- 日課に短すぎるものがありますか?
一つのことに完全に集中させることができますか?我々は 集中して成し遂げることで喜びを覚えます。何度も他の事をさせることで達成感を奪ってしまったら悪影響となってしまうでしょう。
- 多過ぎる・少なすぎる玩具
玩具が多過ぎると優柔不断や不満に繋がります(箱ごと入れ替えるのがオススメ)。玩具が足りないと極度に欲しがるようになります。
- 玩具・材料・道具は創造性を高めるものですか?
子どもは常に挑戦と刺激を求めます。遊んでいる間、創造性を最大限に高める玩具が望ましいでしょう。ブロック、紙粘土、絵の具や緩衝材の段ボール、色々なビーズ、公園からの自然のものなどからなる工作材料は幼い心にいい刺激を与えてくれます。大きくなると自宅でタブレットに触れたがるかもしれません。時間を決め、自分からのインプットが必要になるアプリや問題解決能力を伸ばすゲームなどがいいでしょう(小学生ならMinecraftがオススメ)。
- 外遊びが足りていますか?
一日中、家の中で過ごす事が多いと問題が発生しやすいです。まずは、1時間以上の外遊びを日課に組むことをオススメします(雨の日を除いて)外遊びの経験が少ないと行儀や態度が好ましくなくなることは実際証明されています。外遊びにより不安が取り除かれ、自尊心が築かれることは事実です。これは言葉も上達にも繋がります。
- 子どもの日課に対して柔軟に対応できていますか?
監督者として子どもの家庭での日課に柔軟でなければいけません。子どもが興味をなくしていたらアクティビティの時間を縮め、楽しんでいるようだったら延長してあげましょう。
- 子どもの周囲は常に散らかっていますか?
ひょっとしたらあなたの自宅(ありえない!)、もしくは子供部屋が特にそうかもしれません(我が家は正に…)。散らかっていると混乱やフラストレーションの元となり、不満に繋がります。定期的に一緒にお片づけをして、みんなハッピーになりましょう。
- 家庭での日課はずっと同じですか?
家庭での日課を分刻みで監督する「スーパーママ」になれと言う訳ではないのですが、一週間の中で多少のバリエーションは必要です。これには事前にプラニングや準備を必要とするかもしれません。アクティビティをバランスよく選び、一貫した日課を組み立てましょう。
- 切り替え
切り替えというのは一つのことから次へ移るまでの時間を指します。もし子どもが不満(需要)を伝えようとするならば、この時間に表すことが多いです。気分屋の子どもは大概切り替えを好まないので、いくつかネタを用意しておく必要があります。最近はスマホを使いたがる人も多いようですが、他のアイディアもいくつかご紹介します。1)電車で移動中?座席を飛び回る前に一緒に読める小さな本を持参しましょう。2)病院で順番待ち?自分が幼いときに聞かされた家族や親戚のお話しをしてあげましょう。3)歩き疲れた?飴でもあげて元気づけましょう。4)手遊びをいくつか覚えておくと気を紛らわせることができます。これらは目新しいものではありませんが、「備えあれば憂いなし」というのは、正にこの切り替え時間に当てはまります。
もちろん言うまでもないと思いますが、子どもが成長するにつれ本人に合うよう徐々に日課の調整が必要になります。
覚えておくべきなのは、繰り返し行儀や態度が悪い子どもは何かを伝えようとしていることです。それが何なのか突き止めましょう。もしかするともっと自分でやれることを増やしたい、または注意を引きたいのかもしれません。安心感が欲しくて確実性や愛情を求めているのかもしれません。子どもの需要や目的を探し出し、満たしてあげ、行儀を改善できるかは、あなた次第です。