低月齢の赤ちゃんについて以前にもブログを書きましたが、今回は12−24ヶ月の赤ちゃんについてです。赤ちゃんの歩みは全て大事ですが、能力によっては伸ばすチャンスの時期が長続きしないかもしれません。医者のように知識豊富であり資格保有の保育者である、または子供の 身体的発達に神経質になる必要はありませんが、 一貫性を保ちつつ子供に良い刺激を与え続けるのは親の役目でもあります。
12−24ヶ月の赤ちゃんの身体的発達に良いと思われるアクティビティをいくつかご紹介しょう。
· お風呂に入るとき、コップを一緒に入れてみましょう。赤ちゃんは水を入れ、片手でコップを空にします。これにより微細運動スキル(指先の動き)も鍛えることができます。
· 「拾う」遊びをしましょう。床に小さめのおもちゃをいくつか置き、赤ちゃんに拾って箱に入れてもらいます。バランスを崩すことなく屈むこともこの時期に練習すべきスキルです。
· 食事時にスプーンを与え自分で食べるように促しましょう。自立に繋がるだけではなく、反射神経(目と手の協調 )も上達させることができます。
· 赤ちゃんにブロックを繋げ、積み重ねる遊びをさせましょう。これも反射神経及び微細運動スキルに良いです。
· 赤ちゃんが立った姿勢から最低限手伝って歩かせる練習をしましょう。13ヶ月頃から赤ちゃんは歩き出しますが、立った姿勢から座るまではまだお手伝いを必要とします。
· 大きなボールを押す遊びをしましょう。赤ちゃんのバランス感覚及び反射神経が養われます。
· お砂場や砂浜が近くにあれば、コップでケーキを作ってみましょう。何度もコップを満たし、空にする動きは手首や指先の良い運動となります。
· できるだけ大きなクレヨンを与えてみましょう。落書きも手首や指先の発達に良いとされます。
· 自宅に階段はありますか?何段か上がらせ、体を支えてよじ上るのを手伝ってあげましょう。これは粗大運動能力及びバランス感覚に最適です。ただし、終わったあとはしっかりベビーゲートを閉めておくのを忘れずに。
· 赤ちゃんが入る程度の隙間を空けて重さのある家具を二つ設置しましょう。最初の一歩を踏み出すのにちょうど良い支えとなります。
ご紹介したものは大小の筋肉を使った運動を促す簡単なアクティビティです。赤ちゃんの好みに応じてオリジナルのものを考えてもいいでしょう。いずれにしろ、飽きないようにバリエーションを加えたりアクティビティを変えたりして充分な刺激になるようにしましょう。
この時期は赤ちゃんが体を理解する特別な時期です。赤ちゃんはできるだけ物を触り、開け閉めし、探り、操る必要があります。触って遊べる段ボール、サンドペーパー、氷や毛糸など適度な刺激があるものを与えましょう。特に男の子はこの時期元気いっぱいなので自宅に充分な空間がないようでしたら、できるだけ毎日公園に行くようにすると良いでしょう。
この時期は自立の時期でもあります。乳児期の安全地帯から勇気のいる自立地帯へ行くには親からの応援、辛抱と共感が必要になります。親の優しい指導は思っている以上に影響があります。今どう対応するかによって今後の人生が左右されると言っても過言ではありません。自分で決めて実験しようとしたとき、親の否定的な反応ほど嫌なものはありません。壁に打ち当たったとしたら、怒らずにそっとしておき(子供にエネルギーを使い果たしてもらい)違うアプローチで挑みましょう。母親の辛抱強さというのは正に神の賜物なのです。